はじめに
在宅勤務が長くなるにつれ、Web会議の音質や快適性が気になるようになりました。これまでは 3000 円ほどの USB ヘッドセットを使っていましたが、より快適な環境を目指し、オーディオインタフェースとコンデンサーマイク を導入してみました。 この記事では、その経緯と実際に使ってみた感想をまとめます。
これまでの環境と不満点
- 3000円程度のUSBヘッドセットを使用
- 音質はそこそこだが、長時間の装着で耳が痛くなることがあった
- 相手の声が聞きとれずに聞き返すこともあった
導入した機材
最終的に以下の機材を購入しました。
- Focusrite Scarlett Solo(第4世代)
- オーディオテクニカ AT2035
- サンワダイレクト マイクアーム 100-MCST001
- マイクケーブル
- ポップガード(1000円ほどのもの)
通常はヘッドホンも別途購入することになりますが、私はもともと音楽鑑賞用にヘッドホン AKG K701 を所有していましたため、これを流用しました。(厳密には、流用というわけではなく、購入したオーディオインタフェースをUSB切り替え機で切り替えて、音楽鑑賞用にも引き続き使用しています)
購入金額は次のとおりで、総額は 47,320円 でした。
| 品目 | 金額 |
|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo(第4世代) | 19,800円 |
| オーディオテクニカ AT2035 | 16,752円 |
| ポップガード | 990円 |
| マイクケーブル | 3,048円 |
| マイクアーム | 6,730円 |
| 合計 | 47,320円 |
AKG K701 はもともと持っていたものなので、総額には含めていません。
機器選定のポイント
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは楽器の録音などにも使われる音質の良いマイクで、これを選ぶのが良いと思います。
Web会議用途であれば、1〜2万円クラスの製品で十分です。上を見るとキリがなくて、もちろん高いものの方が(一般的には)高音質ではあるのですが、Web会議では音楽録音ほどの性能は不要です。
一方で、コンデンサーマイクは周囲の音も拾いやすいです。 ローカットフィルター付き という低周波数のノイズを削減してくれる機能がついたものがあるので、それを選ぶのが良いと思います。
あまり安いものだとローカットフィルターがついていないものもありますので、そこは注意が必要です。
AT2035はこの価格帯で定評があり、コスパと信頼性のバランスが良い モデルだと感じました。
オーディオインタフェース
Web会議用途であれば、1〜2万円クラスの製品で十分です。マイク同様、高いものの方が(一般的には)高音質ですが、やはりWeb会議用途ではそこまでの音質は必要ではありません。
重要なのは ファンタム電源付き であることです。コンデンサーマイクを使うには必須の機能です。
私の場合は、音楽鑑賞にも使いたかったため、低価格帯の中でも比較的音質評価の高い Focusrite Scarlett Solo を選びました。
マイクアーム・アクセサリ類
コンデンサーマイクは重さがあるため、スタンドやアームが必要になります。 私はデスク上のスペースを確保したかったので、クランプ式のマイクアームを採用しました。
このタイプは、マイクを使わないときは横に避けておけるため、作業の邪魔になりません。
導入して感じた効果
良くなった点
- 相手の声がよりクリアに聞こえる オーディオインタフェース経由のヘッドホン出力は解像度が高く、声を正確に聞き取りやすいです。
- 相手に届く声もクリアになっている(と思われる) 自分の声なので、なかなか実感はしにくいのですが、少なくともこのマイクに変えてから、聞き返されることは減ったので、効果はあるのだと思います。
- 装着の不快感がなくなった 以前使っていたUSBのヘッドセットは、長時間つけていると耳が痛くなりました。K701は付け心地も良いため、長時間の会議でも疲れにくくなりました。
- 音量や音質を自分で調整しやすい Scarlett Solo のノブで簡単に音量調整できます。
(2026年10月追記)
変えてから1年近く使いましたが、なんと 聞き返された回数はゼロ!
かなりクリアに伝わっている証拠ですね。
悪くなった点
- 会議のたびにファンタム電源を入れる必要がある ファンタム電源(コンデンサーマイクの電源)は、使わないときはオフにしておいた方が良いようです。そのため、会議のたびに電源ボタンをオンオフする必要があります。これは少し面倒に感じました。
総評
面倒な点は少しあるものの、会議が快適になり、総合的には満足しています。特に長時間の会議のときは、かなり楽になりました。そして、自分の声がクリアに届くことで、会議の相手に与える印象も良くなる可能性があると思います。
私の経験上も、Web会議では声が聞き取りにくい人は結構いますし、そういう人が相手の会議では気を使ってしまいます。(特に相手が上の立場の人だと、何度も聞き返すのも悪いのでなおさら…)
それがマイクのせいかどうかはわかりませんが、少なくとも音質が相手に与える印象に影響を与えるのは間違いないと思います。
「音」への投資は意外と効果が大きいと私は考えます。
まとめ
ヘッドセットから、オーディオインタフェース+マイクの構成に変えたことで、 快適性・聞き取りやすさ を改善することができました。 それなりの出費にはなりますが、在宅勤務をされる方は、 「音」に投資してみる価値は十分にあると思います。